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アンダー・ザ・スキン/ミッシェル・フェイバー

2002年01月22日(火)
20020122
アンダー・ザ・スキン(B+)/ミッシェル・フェイバー
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1)読み始めはうげげ!と思ったこの小説、だんだんはまってきた。それというのも、主人公のイサーリーという女性は何物なのか?という好奇心がわいてきたから。動物と人間の立場が逆転したら・・・というこの話、イサーリーたちは自分たちを正常な人間と思い、我々人間を動物だと見なしているのだ。

ここで疑問なのは、「人間」という言葉はどんな生物に対して使われるものなのだろうかということ。我々人類は自分たちを「人間」だと思うが、我々が動物だと思うであろうイサーリーたちは、自分たちこそ「人間」だと思っている。ここには翻訳上の問題もあるのかもしれないが、原文ではどうなっているのだろう?

そして、動物を人間に変身させるほどの外科手術のできる高度な文明を持つ、イサーリーたちは何物?どうやら人間(ヴォドセル)を捕まえ、太らせて食料にしているらしいのだ。生々しい記述もあって、たしかにうげげ!なのだが、彼女たちが何物かを知りたいという欲求が、先へと進ませる。ジャンルとしてはSFっぽい。

2)結局、主人公は何者なのか最後までわからなかった。文章のあちこちからなんとなく想像するところでは、犬のような生物で、地球の地下からやって来ているのではないかということ。なので、地下にはない地上の自然を非常に美しいと思っている。

それにしても、例えば元の姿が犬だとして、それを二足歩行にし、顔も体も人間に近い状態に整形するというのは、考えるだけでも大変。なぜそこまでして人間の肉が食べたいのか?少なくとも主食ではないようで、明らかに贅沢品のようだ。それに、動物が人間を襲う事件もないわけではないのだから、動物の姿のままでも十分狩はできるだろう・・・なんて思ってしまうと、この話は成り立たないのか。

奇妙な小説で興味はそそられたけれど、やっぱり気持ち悪いし、最後まで正体が明かされないのは欲求不満になる。話の起承転結の起と承で終わってしまったという感じ。



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