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ミスター・ヴァーティゴ/ポール・オースター

2001年12月29日(土)
20011229
ミスター・ヴァーティゴ/ポール・オースター
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1) 「クリスマスにはオースター」の約束を果たした柴田さんの訳。冒頭を読んで、他のオースターの作品とはちょっと違うかな?という感じ。でもたぶん、根底に流れているものは同じなんだろうな。。。

2) だんだんオースターっぽくなってきた感じ。とはいえ、まだまだ最初のほうですが・・・。主人公の男の子が、少し素直になって心を開いてきたのかな?あまり捨て鉢でなくなって、なんだかほっとしてます。

3) なかなか集中できず先に進まないので、外に出て70ページほど読む。
オースターの作品には、排泄物の記述がよく出てくるが、その中でもこれはダントツ。性に関する表現も露骨で、「知性的で上品」というオースターのイメージがちょっと崩れた。柴田さんの訳が悪いわけではないけれど、原書で読むべきだったかもしれない。日本語では、あまりにもあからさますぎる。個人的好みではあるけれど、こういう露骨な表現はどんなにストーリーが面白くても、そこでふっと覚めてしまう。オースターには使ってほしくなかったけれど、これも文学ってことなんだろうか。詩的な文章も苦手だが、あまりにあからさまなのもちょっと・・・。

4) あからさまな描写が好みではなかったものの、ストーリーは面白かった次にどんな展開が待っているのかが気になり、後半は一気に進んだ。やはり、さすがオースターであると思える物語。飛翔して落下して、また飛翔する。「落ちる」というのはここでは本当に落下するわけだが、主人公ウォルトの人生も同じように落ちて、また上昇しての繰り返し。オースターの「落ちる感覚」健在と思えた作品だった。



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