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世にも不幸なできごと① 最悪のはじまり /レモニー・スニケット

2001年07月02日(月)
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世にも不幸なできごと① 最悪のはじまり /レモニー・スニケット
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物語はボードレール姉弟妹の3人が海辺で遊んでいると、屋敷が大火事で、両親もろとも灰になってしまったことを告げられることから始まる。その時から、彼らの身の上は不幸極まりないものとなる。

悲しんでいる間もなく、3人はオラフ伯爵という欲張りで意地悪な親戚に預けられる。そこでさんざんこきつかわれ、寝る場所も食べる物も満足に与えられずに暮らすのだが、ある日、劇場を所有しているオラフ伯爵は、3人を劇に出してやろうという計画を立てる。

しかしこれには、ボードレール家の遺産を横取りしようというとんでもない裏があったのだ。命さえも危険にさらされたこの悪巧みに、3人はどのように立ち向かうのか。

両親をなくしたばかりの罪もない子ども達が、悪い大人にだまされて、不幸な目にあう気の毒な話なのだが、姉弟妹の性格描写や、スニケット独自のユーモアの世界が笑いを誘う。児童文学のジャンルに入ってはいるが、上等なユーモアに、大人も十分に楽しめる世界である。

<注意!>
上の文章は原書の感想である。このとおり、あるいは少々割り引いても、絶対に面白いはずの話が、翻訳、装丁、挿絵・・・などなどのひどさで、ありきたりの話になってしまっている。せっかくのスニケットの文章や本のディテールなどへのこだわりが、全く理解されていない。断じて許せない出来事。まさに、シリーズの最悪のはじまりだ!



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