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ダレン・シャン─奇怪なサーカス/ダレン・シャン

2001年06月16日(土)
20010616
ダレン・シャン─奇怪なサーカス/ダレン・シャン
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「ハリー・ポッターの作者、J.K.ローリングが激賞!」という鳴り物入りの物語。主人公の少年ダレンが、シルク・ド・フリークっというサーカス(日本では見世物小屋のようなもの)を見にいったことで、自体は思わぬ方向へ。ダレンはバンパイアに、それも人間とバンパイアの血が半分ずつという体になってしまうのだ。この第1巻は、バンパイア、ダレン・シャンが、バンパイアになるまでのいきさつといったところ。

個人的には、これ以降のシリーズを読む気にはならない。物語が面白くないわけではなく、テンポよくどんどん読めるのだが、翻訳のせいかどうか、妙にバタバタと騒がしい感じがして、奥深さを感じられなかった。本の冒頭で、すでにシリーズの全体が(筋がという意味ではない)見えてしまったような気がする。

最初に引用したので、あえて比較すれば、ハリー・ポッターシリーズのほうが、はるかに芸が細かく、この先の予測もつかないので、楽しみである。ハリー・ポッターの最初の数ページを読んで感じたワクワク感も、こちらにはない。ちなみに原書を少し読んでみたところ、この本は、できれば原書で読むべきであると強く思った。こういった児童文学の場合、会話部分の訳はとても重要だと思う。ダレン・シャンは、そこで失敗しているような気がする。



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